人生と同じくらい面白いのがゲームブック
筆者はゲームブックの奥深さと言うものをひしひしと感じています。
例えば、こんな考えはどうですか?
皆さんコンビニでお買い物をするのではないでしょうか。その時のことを思い浮かべてください。
準備はいいですか?
さあ、あたなは入り口から店舗に入ります。「いらっしゃいませ」店員さんの歓迎する声がします。
食事時です。お腹が空きましたね。弁当売場に行きましょうか? それともパン売場? パンなら菓子パン、調理パン、サンドイッチなどもありますね。
喉が詰まるといけませんから飲み物も欲しくなりませんか?
季節や気温、或いは気分によって冷たい飲み物、暖かい飲み物迷うところですね。
炭酸水? お茶? スポーツドリンク? コーヒー、紅茶もいいですよね。
レジに向かう途中でスイーツの新作を見かけました。昨日給料日だったので、お金は余裕があります。
でもこのところ体重も気になるところ。さてあなたはスイーツをかごに入れるか? それとも素通りしてレジに向かうか?
……。
お分かりかと思いますが、コンビニで買い物をすると言うだけで、お客であるあなたは幾つもの選択肢を無意識のうちに選んでいるわけです。
選択肢も無限にあるわけではなく、ある程度限られています。お金の問題であったり、食べる量にも限度があるからです。
この、限りがあるから選択肢が自ずと発生すると言う事がキモです。
そしてオチとしては、新作のスイーツを買ったが金額に見合うほど旨くはなかったとか、食べ過ぎて太ってしまったとか、買わなかっことで「やっぱり気になる。買えばよかった。食いてー」と後悔するとか。
様々な結末が考えられるわけです。
次に人生を考えてみましょう。
例えば高校生は進路で選択を迫られます。
大学・専門学校への進学や、就職すると言う方法も考えられます。
或いは予備校へ行かざるをえない場合もあれば、ニートになるとか、起業すると言う選択肢もあります。
ここでのポイントは、完全に自分の自由な意志で選ぶことが出来ない点にあります。大学へ行きたいと思っていも選抜試験なので落ちる人は居ます。就職だって選ばれますよね? 予備校やニートは本人が好まない場合もままあることでしょう。
起業もすべての人が易易と選べる選択ではないでしょう。
そして、もう一つのポイントは、人生では選択肢を選ぶと、再度選びなおすことはかなり難しいと言う点です。
もちろん人生はやり直すことは出来ますが、限りが有ります。何度でもやり直すということは不可能なので、どうやり直すべきかは良く考えることが必要です。
その点、ゲームブックはゲームオーバーになっても何度でもやり直せるという事が非情に素晴らしいと思います。
人生は選択そのもの。ゲームブックも選択が全てと言っても過言ではありませんが、何度でもやり直せるし、他の選択肢ではどうなっていただろう? と別の結末を覗き見ることも容易なのです。
これが面白く無い訳はありません。
人生とゲームブック。大変似て非なるものです。人には人それぞれの人生があるように、その人が楽しめるゲームブックという物が必ずあると思うのです。
それは、まだ誰も作っていないものかもしれません。でも、多くの人がゲームブックを作るようになればきっと産み出される事でしょう。
こう考えるとゲームブックの可能性はとてつもなく大きなものに思えてくるのです。
以上、北海道からでした。