鎌倉市図書館の「つらい子は学校を休んで図書館いらっしゃい」ツイートからの気付き。ゲームブックで固定観念を見つめなおしましょう
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どう考えてもゲームブックと言われるものと、図書館ツイートは関連がなさそうです。
でも安心して下さい。
つなげてみせますよ。
なので少し、お付き合い下さい。
皆さん覚えていますか?
鎌倉図書館(認証済みアカウント)の夏休み明け前のツイート。
もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
— 鎌倉市図書館 (@kamakura_tosyok) 2015, 8月 26
筆者もRTしましたが、感動しましたね。
できれば道民としてはお盆前にツイートして欲しかったです。
北海道はお盆明けたら二学期なんです。
今後は道内のどっかの図書館はお盆頃に上記内容のツイートをして欲しいところです。
それにしても大反響。
このエントリ執筆時点で104,175RTです。
ツイートした後、「学校を休ませることを助長するから不謹慎だ」と言う意見もあり、削除も検討されたということですが、削除されなくて何よりです。
鎌倉市教育委員会も良く踏みとどまりましたね。そして図書館側も最後まで主張を曲げずに立派です。
既存にないことをする、レールを外れるということはこのように反対を伴ってのことなんですね。
それがよく分かる好例でもあります。
今までは学校生活の中で子供の選択肢は
- 死ぬほどつらいのを我慢して学校に行く
- 家に引きこもる
- 家族には学校へ行くふりをしてどっか行く
の三択だったわけです。
1だと、本人のストレス・苦しみに耐えかねず自殺と言うリスクを抱えています。
2を選ぶと家族から「学校へ行きなさい」と注意されることでしょう。結局いやいや1を選ばざるをえないことになります。
3を選んだら今度は人の目が有ります。「学生がこの時間学校にいないのは変だ」と思われ、パトロールしているお巡りさんに通報され、補導され、やっぱり1へ行きます。
1って、ゲームブックで言う14番です。すなわちゲームオーバーです。
そして、これはゲームブックではなく人生です。
何度も簡単にはやり直せるわけではありません。
今まで実質「死ぬほどつらい子は結局我慢をして学校へ行っていた」んですね。
そのことに気づいて、鎌倉図書館の方は「子どもたちに自殺しないでほしいという思いで」新たな選択肢を提示してくれたということです。
4.君は学校ではなく図書館に行っても良い。一日中滞在できるし誰にも批判されない。
つまり、パトロールしているお巡りさんに通報されないのです。
これは苦しんでいる子供にしてみれば朗報じゃないでしょうか。
自殺するほど苦しむよりずっといいじゃありませんか。
今なら大学受験したいなら大検さえとればOK。
高校は行く必要がありません。
また、義務教育も実は殆どの場合、出席日数などは関係なく、卒業は可能であることをご存知でしょうか?
義務教育に係る諸制度の在り方について(初等中等教育分科会の審議のまとめ) [参考図表5]
義務教育段階の前期中等教育については,通常,毎年1学年ずつ自動的に進級することを基本とする。原級留置が行われることはまれである。
原級留置、いわゆる留年ですが、出席日数に関する記述はありません。よほどのことがない限りは留年しないのです。
学校がとっても居づらい場所で、いじめで自殺したいほど苦しいのなら無理に行かずに他の方法を模索できる時代です。
そうです、学生の皆さんには選択肢が与えられているのです。
君は学校へ行ってもいいし、行かなくても良い
ただ、なかなかこう言う既存にない選択肢を考えだすことは難しいかもしれません。
固定観念があり、「学校は行くものだ」「学校は楽しい」「友達を作らなきゃ」と言う考えから離れるのが困難なことでしょう。
選択肢を考えるという能力が必要です。
そこで筆者がおすすめしたいのは「ゲームブックを作ること」です。
ゲームブックはアドベンチャーゲームで、主人公である読者は困難に立ち向かい、どうやってピンチを乗り越えるか考えます。
ただし読者は作者の提示した選択肢しか選べません。
ゲームブックをプレイするだけでは人生で新たな選択肢を考えるのには乖離が有ります。
でも作者ならどうか?
作者はここで読者に答えを用意しなくちゃならないのでめちゃくちゃ考えるんですよ。
しかもすぐにはそれとは分からない、でも解決できる選択肢を用意するのです。
そう言う訓練をしていれば、固定観念から離れることが出来ると思いますよ。
上記ゲームはノベルゲームでは有りますが、選択肢を選んで極限状態から乗り越えるアドベンチャーゲームと言う点ではゲームブックと共通しています。
筆者は上記ノベルゲームをプレイしていたときに「自分が作者の立場なら、こう言うオチにするよなあ」と思ってゲームを進めたらクリアできました。
ま、つまりそういうことかな、と思いました。
ゲームブックは文章を書くだけでできるので手軽にできます。
人生の新しい選択肢を考えるのに、ゲームブック作成は役立ちますよ。
以上、北海道からでした。
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