Why Atsugiri Jason? 英語が母国語という強み──マーケットが世界に広がるチャンスがあるのにわざわざ日本に来たのはエリートの証?
こんにちは。ゲームブック投稿サイトを運営している者です。
先日オーストラリアでイギリス製のゲームブックを元にPC用ゲームソフトを開発するための資金集めでクラウドファンディングしているプロジェクトのパトロンになってみましたが
寄付募集期間を28日間も残して、目標金額の134%を達成したという快挙もさることながら、筆者はもう一つの事実に驚愕しました。
何か気付きません?
イギリス産のゲームブックをオーストラリアでって……。簡単に国境越えてません?
ご周知の通り、オーストラリアの国旗にはイギリスの国旗が入ってます。英語圏です。
↑オーストラリア
↑イギリス
で、もちろんアメリカはイギリスから「ピルグリム・ファーザーズ」が渡航し、マサチューセッツへの移住が始まり、植民地を設立して独立戦争と言う流れを組むので、ご承知のように英語が公用語になっています。
あと、インドは12億5千万人もいますが、イギリスの植民地だったこともあり、英語が通じることが多く、もはやアメリカのオフショアリングの基地としての存在感を際立たせています。
フィリピンの先生にネットで英語を教えてもらっている日本人も最近では増えていますよね。
先進国シンガポールも英語です。
あと、忘れてましたけどカナダやニュージーランドも英語ですよね。
そんなこんなで、意外にも英語を母国語として通じる国や地域がたくさんあるんですよね。(国旗画像データは全てWikipediaから引用)
仮に上記に述べた国々の方が全て英語のネイティブスピーカーだと仮定すると、どれほどの人数になると思いますか?
はい、こんな感じです。
オーストラリア | 23,923,000 |
イギリス | 63,843,000 |
アメリカ | 325,127,000 |
インド | 1,282,390,000 |
フィリピン | 101,802,000 |
シンガポール | 5,618,000 |
カナダ | 35,871,000 |
ニュージーランド | 4,596,000 |
合計 | 1,843,170,000 |
18億4千3百万人超え……。中国は13億6千万人ですからそれよりも多い……。
無論18億人全てが英語を流暢に話すわけではないかもしれませんが、逆に上記にあげた国以外でも英語を理解する人が多数いるわけですから、かなりの人口ですね。
もうこれは、英語圏と言うある種一つの経済圏を形成していると言ってもいいでしょう。
ネットで距離や伝達のスピードを殆ど考えなくて良い媒体はチャンスですね。
とりわけ電子書籍やスマホアプリなど電子媒体は18億の市場へ向けて容易に展開ができるわけです。
それに引き換え、日本人口は現在の1億2千7百万がほぼピークであとは減る一方です。マーケットが徐々に減っていきます。
それを踏まえると、筆者にはこの方が不思議に思えてならないのです。
お笑い芸人でIT企業役員の厚切りジェイソンさんです。
Why Atsugiri Jason ?
と突っ込みたくなりますね。
英語圏と言う市場が大きいところから狭くて言葉の障壁もある日本にやってきてお笑いをやるだなんて!
しかもお笑いをやりたいがためにIT企業でも日本進出に名乗りを上げたほどだと言うのですから凄い情熱です。
英語圏でお笑い芸人になるという選択肢は彼にはなかったんですね。
非効率にも思いますが、それほど日本のお笑いというものに魅了されたのでしょう。
かなりいい大学を飛び級で入学したエリートですからね。
いろいろ考えさせられますね。
必ずしもマーケットが広いからという理由だけでコトを起こすというのも正しいわけではないという好例なのか、それとも逆に厚切りジェイソンさんほどのエリートじゃないと、逆張りは難しいということじゃないのか、と。
順張りなら日本語圏から英語圏へ飛び立つのが賢明でしょう。
なので筆者は海外のゲームブックを日本語訳して日本の市場に投入するよりは、日本で作った優れたコンテンツを英訳して英語圏にリリースしたほうが良いのではと考えています。(ま、そんなに簡単には行きませんけどね)
以上、北海道からでした。