整理と整頓の区別はつきますか? あくまで小売店の考え方として書いてみたいと思います。
こんにちは。ゲームブック投稿サイトを運営している者です。
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片付けることが注目されています。
自分もモノが溢れているし片付けたい! と思う方も多いと思います。
筆者も部屋は乱雑で散らかっていますが、売場だけは綺麗にしていました。 その考えを部屋にも応用してみたらいいというのが今回のエントリの趣旨です。
目次
整理と整頓の定義は
何となく、整理と整頓をきちっとしていれば、片付きそうな感覚がありますよね。
では普段何気なく使っている「整理整頓」とは、どういう意味なのでしょうか?
まず整頓の意味を調べてみましょうか。
Google先生に訪ねてみますと、このような答えが帰ってきました。
《名・ス他自》
散らかり乱れている物を、きちんとかたづけること。また、そうして整った状態になること。
なるほど……。「きちんとかたづけること」が整頓なんですね。
じゃあ、どうしたら整頓ができるようになるのでしょうか。
整理の意味
で、ここからは筆者が小売店で働いている時に聞いた事です。
整理はモノの置く場所を決めること
です。言葉で言ってしまえば単純明瞭ですが、実践するとまた大変なのです。
まず売場。ご承知のようにコンビニなどでも弁当コーナー、パンのコーナー、飲料のコーナー、雑貨・雑誌のコーナーなど、必ず分類されて商品が陳列されています。
日和見の蝙蝠のように、分類が多用途に及ぶものや、ホットな商品、売筋などは特設売り場や別の場所など二箇所以上で展開されることもありますが、基本的には各商品は置かれる場所が決められています。
まずはそれが第一段階です。
次に、各売場を細かく見ていると雑誌コーナー一つをとってみてもまず婦人用の雑誌、男性用の雑誌、漫画雑誌、パチンコ雑誌、エロ本と配置が決まっています。
さらに例えば漫画雑誌でも、少年ジャンプや少年マガジンなどはゴンドラと呼ばれる
棚の売場で下段の方に積まれることが多く、青年誌は上段の方に出版社毎に並べられます。
時代物や4コマまんが系の雑誌もおよそ配置が決まっており、大体毎回同じような陳列方法でなされていますよね。
で、立ち読みで漫画雑誌はお客に買われもしないのに手にとって閲覧される運命にありますが、それが元の置き場に置かれることは稀です。
その結果売場が乱雑になるのです。なのでコンビニは小売店側としては立ち読みする方は商品を劣化させたり、通路を塞いだり、元の場所に戻さないなどの行為をしないのなら実はウエルカムだということをご存知でしたでしょうか?
どの書籍だったかは忘れましたが、流通ジャーナリストの金子哲雄さんも書籍で「コンビニは立ち読みウエルカム「と言うことを述べていらっしゃいました。
整理にもっと拘る
では売場をお菓子のコーナーに目を移してみましょう。ここでは仕切板と呼ばれる商品と商品を区切るための什器(じゅうき)が使われています。
とくにセブンでは良く棚板との接地面がマグネットになっており、固定されています。
そのことにより、多少お客が売場で商品を弄ったくらいでは動かないようになっています。
そのため、売場が極端に乱れることはありません。これが第二段階です。
一方、よく乱雑しがちだと思うのは日用品のコーナー。仕切板が置かれていることがほとんどありません。
なので乱れたら整頓するのが大変なはずです。仕切板が入っていれば商品が別の位置にまたがることは稀なので前だしするくらいで整頓が可能ですが、仕切板がないとあっちこっちに商品が移動するため、 整頓に手間がかかるのです。
整理の定義を再確認
それでは折角ですからGoogle先生に整理の定義を聞いてみましょう。
《名・ス他》
1.乱れた状態にあるものをかたづけて、秩序を整えること。「紛糾した議論を―する」 2.不必要なものを取り除くこと。「人員―」
1の秩序を整える、ということは、先程述べた「置く場所を決める」と言い換えることも出来ると思います。
あと「不要なものを取り除く」と言う意味もあるのですね。
確かに売場で大切なことは季節に合わない商品(例えば冬なのに海水浴・ピクニック用品とか)はシーズン終了前に値下げ処分したり、期限を設けて倉庫に凍結します。
一般家庭であれば不要なものをリサイクルショップや粗大ごみで廃棄するということでしょう。
まとめ
整理整頓では大事なのは整理の実践です。整理の意味を正しく理解して実行すれば、自ずと整頓されるのです。
そう言う割に筆者は売場はそれなりに綺麗に維持していましたけど、自分の部屋は最悪です。いらないものを捨ててないからです。
なかなか実践は難しいですね。コンマリさんに依頼したいところです。
以上、北海道からでした。