遊べる漫画「RPG」ならぬ「RPC」のクラウドファンディング。ゲームブックとデジタル漫画と言う新しい取り組み。さあ、あなたも参加しよう!
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
筆者は過去にクラウドファンディングで14に行った(失敗した)経験があります。
痛いですね。
黒歴史は消したくとも消せないんですよ。
ま、あんまり気にしてませんけどね。
ゲームブックは読者に選択肢を選ばせて物語を進めさせる事でゲーム要素が盛り込まれたコンテンツです。
この物語という部分が自由なんです。
既にキャンプファイアーでは動画版のゲームブックがSUCCESSしてます。
で、今回は漫画のバージョンです。
マジッククラフトと言うアプリです。
筆者も細やかながらパトロンになったので、レポートしたいと思います。
目次
漫画表現を進化させたい!
なるほど。漫画のゲームブックは既にありますが……
にゃんたんのゲームブック (ポプラ社の小さな童話―にゃんたんシリーズ)
- 作者: 巻左千夫,岡田日出子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 1987/02
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
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ついにそれが進化する時が来たのですね。
ポイントは紙媒体ではなくデジタルと言う所。
それもKindleの様な電子書籍ではなく、アプリでの提供です。
プロトタイプ
実際プロトタイプと思える作品はリリースされています。
BGMが入っていていい感じです。
少し残念なのは横向きなところ。
今は縦が流行りです。
横にすると片手で持つのが大変になるからです。
通勤通学中にも閲覧するには縦型必至ですね。
CChannelもそうですよね。(筆者オッサンだから見ないけど)
弱点はそれくらいです。
多分バトルシステムをすんなりと物語に組み込む上では横にせざるを得なかったのだろうと推察します。(物語モードとバトルモードで縦横切替でも良かったかも)
実際ちょっとプレイしてみましたが
- 物語が素晴らしい
- ゲームブックの分岐がいい
- バトルシステムがスマホアプリならではで楽しい
と言う非情に完成度の高いものとなっております。
1件レビューが有りました。
絵がそんなにうまくない
と言う趣旨のものです。
ところが実際にプレイし始めるとそんな事は全く気にならず、むしろストーリーやゲームが楽しいので味わいのある絵柄だと言うことに気付くことでしょう。
荒木飛呂彦先生も必ずしも漫画は絵が上手である必要はないと仰っていますが、典型的なその例です。
そういう意味では告知方法として絵柄だけを表記しているのが残念ですね。
多分動画トレイラーを工夫したら良いと思いますね。
↑ちょっとこのトレイラーだと筆者が実際にプレイした楽しさが上手く伝わり切れていないんですよ。(何か限定公開扱いになっているし)
実際プレイしだしたら冒頭からのめり込むと思いますよ。
漫画要素だけでも十分楽しめる作品なのですが、それがゲームブックの分岐要素と独自のバトルシステムがさらにコンテツの完成度を高めています。
一番いいところは既にある漫画のコマをかき集めて物語をとってつけたと言うやっつけの類ではなく、
- 物語
- 絵柄
- BGM
- バトルシステム
すべてがこのアプリ制作のために書き下ろされたものである点でしょう。
主人公をはじめとする登場人物のキャラクターや世界観など、センスがいいし気合やタマシイと言ったものを感じますよ。
ネタバレしない程度にバトルシステムを解説しますと、多分格ゲーをプレイするかの様な醍醐味なんだと思います。
ぜひ楽しんで下さい。
支援について
このプロジェクトの支援には500円から45,000円までと幅広くあります。
結構ステッカーが特典として付くパターンが多いのですが、それだと住所など個人情報を伝えなくてはならないので筆者としては懸念してしまいます。
プロジェクトオーナーとしても郵送コストや手間がかかるので、普通に壁紙データとか、SNS用アイコンをメールで送るというので良かったんじゃないでしょうか?
それとKickstarterと比べてキャンプファイアーを見て思うのは
俺は見返りは要らねーぜ!
とかっこいいタイプのリターンを選べないこと。
まあねー。
寄付の文化があまりない日本だと上手く行かないのかもしれませんが、筆者としては実はその選択肢があればそれを選びたかったです。
個人情報を開示しないで支援したいからですよ。
家族を持つと分かりますよー。
あと、リターンの中でぞんざいに扱われていると思えるのがアイデア投稿権。
パトロンがキャラやアイテムなどのアイデアをゲーム内に盛り込めるという権利。
これが実は価値のある重要なリターン要素なのじゃないかなあと思います。
自分もゲーム作成のいち役を担えた!
俺のアイデアが他のプレイヤーに見てもらえる!
と言う学祭に参加でもするかの様な、既存のゲームや漫画・小説ではあんまりなかった価値を提供できるのがクラウドファンディングのいいところだと思います。
何か「※」マークの注釈程度の扱いなんですよ。
希少価値が高いリターンがアイデア投稿権だと思うのですが……。
広がりも期待したい
今回はRPGに特化していますね。
RPGも元来の意味はファンタジーに限ったことではありません。
ゲームブックも吟遊詩人や動物や銀行員が主人公になったり、物語がSFであったり学生生活や自我を問う物であったり、果ては恋愛物まであります。
リアル恋愛ゲームブック 片想いからの脱出 「運命の人」と、両想いを目指せ! (マップ、手紙付)
- 作者: SCRAP,田中寛崇,松本哲也
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2016/02/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なのでRPGから色々な漫画ジャンルにまで波及して欲しいですね。
あと漫画がゲームブックになった例は数点ありますが
進撃の巨人ゲームブック ウォール・ローゼ死守命令850 (KCデラックス 児童図書)
- 作者: 藤浪智之,諫山創
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このようなアプリと連携した作り方って良いと思いますね。
まとめ
筆者はアプリ開発は無理ゲーなので、今回のプロジェクトオーナーさんにぜひSUCCESSしてもらい、ゲームブックを広める事につながってもらえればと願っています。
皆さんもパトロンになってみませんか?
あるいは無料でプロトタイプを楽しんでみてください。
以上、北海道からでした。