ゲームブックのソーサリー、グレイルクエスト、ファイティングファンタジーシリーズが日本語ゲームアプリ化しない理由のまとめです。
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
Twitterでキーワード「ゲームブック」でサーチをしますとお嘆きの声が。
唐突だけどどこかのメーカーさん、ゲームブックのソーサリー、グレイルクエスト、ファイティングファンタジーシリーズを日本語ゲームアプリ化してくださいよ。こんな宝の山が日本語アプリ化されてないとか信じられないよ。
— バンブルビー (@999bumblebe) 2016年7月15日
なるほどですね。
確かに
火吹山の魔法使いをアプリでやりたい!
ソーサリーの女神リーブラを拝みたい!
と言う声を高らかにあげたいことでしょう。
英語版はあるのになぜ日本語版が出ないのか?
筆者はこのブログで何度かお伝えしてきましたが、再度まとめてみたいと思います。
目次
過去の失敗
既に何度か試みは有りました。
ゲームブックラボR
まずはゲームブックラボRと言う携帯アプリ用サービス。
スマホが出る前、Javaで携帯アプリがリリースされていた頃の話ですね。
筆者はこのサービスをリアルタイムでは知らないんですけど、今は終了してます。
iGameBook
こちらはiOS用にアプリが作られました。
「グレイルクエストシリーズ」や、「送り雛は瑠璃色の」がアプリとしてリリースされ、かなりの人気を博していました。
Facebookの専用ページは13.5万いいね!を獲得していたほどです。
ところが2015年3月で終了に追い込まれました。
マネタイズが難しかったようです。
英語圏でも厳しい
海外で英語版であればTin Man Gamesがアプリをリリースしています。
それなら日本語版も出してよ
と筆者がTin Man Gamesにメールして聞いたんですけど、ファウンダーのNeilから次のような返事が来たんですよ。
詳細は↓こちらに書いたんですけど
- 英語圏ですらゲームブックマーケットはニッチ
- 既にフランス語、ドイツ語、イタリア語など対応したがペイしない
- 日本でも人気なのは分かる
- 多国語版を作ったら金がめちゃかかり、大赤字
- 悲しいけど日本語版は出せない
と言う回答でした。
そこで筆者がしつこく
- クラウドファンディングでお金を調達したらいい
- 俺も最大限手伝うからさ
と伝えたところ、このエントリで書いた深刻な回答が来ました。
- 残念だが無理
- クラウドファンディングは開発の最善策ではない
- Kickstarterへの支払いやお返しに資金を使う
- 開発の分の資金が残らない
- なので火吹山のそれは当初から話題作りの一環としてやったのが実情
なんと……。
実際このソフトウェアメーカーは「火吹山の魔法使い」のPCゲームの開発を行っており、資金をクラウドファンディングで集めたのですが、ペイしていないという事実!
まさに言うは易く行うは難しの典型なんですね。
過去のゲームブックの復刻&ゲームアプリ化は誰もが夢見がちなんですけど、マーケットが最大である英語圏でも大変だそうです。
Neilも筆者に
この仕事7年やってるけど儲かる気がしないよ
とボヤいておりました。
大変だなあ。
まとめ
そんな訳で、現状ではアプリ化は諦め、幻想迷宮書店さんがKindleで復刻してくれるのを期待したほうが現実的ですよ。
応援の意味合いでも幻想迷宮書店さんの復刻版買いましょうね。
近日中に「悪魔の妖怪村」 がリリースされます。
筆者はプレイしたことないけど名作ですよ(おいおい……)
いやだって、江戸川乱歩賞受賞のプロ作家、鳥井架南子先生の作品ですからね。
面白くないはずがありませんよ。
乞うご期待!
以上、北海道からでした。