LINEでゲームブックが楽しめる! ゲームバランスに優れ、作者さんのセンスの良さを感じる逸品に仕上がってます。
こんにつは。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
何気にTwitterを閲覧していたらこのようなTweetを見かけました。
LINEでゲームブックが楽しめるbotを開発しました!QRコードからどうぞ!
— たま@LINEゲームブック (@line_gamebook) 2017年2月12日
スマホからはこちらhttps://t.co/ldUuBUUAic …
botの解説https://t.co/RDUjuvG07i …#ゲーム #ゲームブック #LINE #BOTawards pic.twitter.com/pMBM5AaIzd
なんと…!
それは言ってくれないと困りますよ。
早速プレイしてみましたので報告いたします。
目次
ゲームブックとアプリ
LINEに限らず、パラグラフを行ったり来たりする特性をもつゲームブックは、制作環境として様々なアプリ媒体とも相性が良いのです。
例えば
Twitterを利用したゲームブックとか
Kindle版のゲームブックとか
ブログを利用したゲームブックとか
ゲームブック投稿サイトとか
普通にスマホアプリ版とか
いろいろあるんですけど、ついにLINEで出ました。
これが予想以上に完成度の高いものでしたのでぜひプレイしてみて下さい。
お友達になりましょう
LINEをお使いの方ならお分かりの通り、友達申請が必要です。
要するにQRコードを読み取ってタップするくらいでOK。
簡単ですね。
内容
ゲームブックのあらすじは、竜に生贄として差し出されたしまった妹を救うためにダンジョンを彷徨うと言うもの。
陳腐ではありますが、ダンジョン攻略と体力点の設定が絶妙なバランスになっていて非常に楽しめます。
お陰で筆者なんぞ1時間近くプレイしていますが未だクリアできてませんよ。
まあ、無精でメモをせずに記憶だけでやっているのでダメなんスよね。
それに指セーブとか体力が減らなかったことにするとか裏技使えませんからね。
このさじ加減が素晴らしいゲームバランスとなっています。
レビューと言うか感想
如何に体力を温存して最後まで辿り着けるかというのがこのゲームブックをクリアするための最大の課題です。
それは誤った選択肢を選ぶごとに「これ以外を選べばいい」というのがわかってきますから、試行錯誤するうちにどんどん正しい道が浮き彫りになってきます。
そして彷徨ううちに様々な伏線が貼られていることがわかり、それ自体がワナ的なものであったり、別の選択肢で回収したりと、物語を奥行きの深いものにしています。
メモをとったり、ダンジョンマッピングをするとクリアが容易になるでしょうが、敢えて記憶力に頼って進めていくのも面白いでしょう。
一度誤った選択肢を選ぶと取り返しがつかないのので、緊張感もありますよ。
LINEのUI
これはただのゲームブックではありません。
ユーザーは選択肢を選んで進めていくのですけど、ちょっとしたコマンド入力もできる仕様になっています。
つまり提示された選択肢以外の行動を取ることが出来るというのが特徴。
そのためこの作品はゲームブックにとどまらず、インタラクティブフィクションも制作できるということを暗示しています。
ゲームブックが選択肢を選ぶだけに対して、インタラクティブフィクションはユーザーが考えて言葉を入力することで物語を進める仕様になっています。
かつての日本のアドベンチャーゲームでもそういう仕様のものがありましたが、
- プログラムが日本語を識別するのが困難
- シンプルなUIの方が好まれた
という理由もあって、日本ではインタラクティブフィクションは流行りませんでした。
世界的には人気のあるジャンルです。
大型画面でどうぞ
筆者のプレイ環境はジョブズ入魂のiPhone4Sのため、画面が小さくて大変に見づらいす。
でも皆さんは6インチくらいの大画面スマホをお持ちでしょうから苦にならないのではないでしょうか。
パソコンのLINEアプリでもプレイできるか試してみましたが、選択肢が表示されなくて、選べないようです。
※正確に言うと、パソコン版からは@メッセージのコマンド入力しかできないようで、その気になれば@メッセージ入力でゲームを進めることが可能。
なので筆者はパソコン画面でシーンを見て、選択肢をスマホで選ぶという環境でプレイしました。
早いとこ4Sから卒業したいものです。
まとめ
作者さんは
LINEとゲームブックの相性がいいことをアピールするためのサンプル的な作品
「何も考えずとも選択肢を虱潰しに選べばゲームブックをクリアできる」という考えは誤り
ゲームブックは人生とは違い何度でもやり直せるのです(ここ重要)
と訴えていらっしゃいましたが、それらの事をひしひしと実感できる作品です。
素晴らしいですね。
ゲームブックの可能性を広げていただいたことに感謝を述べつつ、ぜひとも次作を制作願えればと思います。
以上、北海道からでした。