あなたは既にゲームブックを知っている。でももう少し詳しく説明してみますね。
こんにつは。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
このブログはゲームブックを中心に執筆しているつもりがこのエントリが一番読まれています。
ホリエモンに自殺……。
いやいや、本当に訴えたいことはそこではないんですよ。
ホリエモンの思考回路を覗き見ることは非常に興味深く、ためにもなります。
そして自殺なんて考えないで、思いとどまってほしいとは思いますけどね。
では本題に移っていきたいと思います。
目次
ゲームブックって何?
Google先生に「ゲームブック 」で検索されて流入が多いエントリはこちら。
ゲームブックって何なんだろう?
悩める子羊の如何に多いことか。
でもゲームブック的なものは既にみなさんもご存知のはずです。
それは何か?
例えばこんなやつです。
これは31問の質問に二択で返答し続け、適正な職業がわかるというもの。
信憑性に関しては自己責任で判断して頂くとして、このサイトを利用する方は二択をし続けて、その選択いかんで異なる結果にたどり着くというものです。
そう。
これですよこれ。
「何だそうだったの」って感じでしょ?
だから……。
はい。
いい質問ですね。
センター試験とかもゲームブックみたいなもんですよ。
選択肢によって点数がいくらでも変わるでしょ。
これが物語として体系化されたものがゲームブックです。
選択いかんによっては途中で主人公が死んでしまったり、とんでもない窮地に陥ったりするわけです。
だから自ずとゲーム性を帯びる。
読者が主人公として、或いはそれを超越するような存在として物語を読み進める体感ができるところが素晴らしいんですね。
なので筆者は勝手にゲームブックを次のように定義しています。
選択し続ける物語
コレに尽きると思います。
TRPGとは別物
よくゲームブックでは
サイコロや筆記道具が必要だ
という方が居ます。
それは必要条件、十分条件の話になってきます。
筆者の文章力や数学力がない言葉で説明するとややこしくなるので、図で説明します。
↑主なゲームブックの種類を図示するとこんな感じです。
そのなかで、極めて単純なのが選択肢のみで展開されるCYOA。
日本では「きみならどうする」シリーズとしてリリースされました。

サハラさばく気球旅行―きみならどうする? (ジュニアチャンピオンコース 53)
- 作者: ターマン
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 1980/01
- メディア: 単行本
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児童用で、選択肢を選んで様々な物語分岐があり、マルチエンディングになっています。
純粋に選択肢を選び続ける物語、となっています。
ゲームブックでググると上位に表示されるのが「火吹山の魔法使い」

火吹山の魔法使い ファイティング・ファンタジー (現代教養文庫)
- 作者: スティーブ・ジャクソン,イアン・リビングストン,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 社会思想社
- 発売日: 1984/12
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 7回
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人が集まってルールブックに則ってロールプレイングゲームを楽しむTRPGを一人でも出来るようにしたものです。
そのさい、今日日のRPGはコンピュータでダンジョン散策やバトルは自動ですが、当時のゲームブックでは読者がすべて手書きで行っていたのです!
ダンジョンをさまよえば手書きでマッピング、アイテムを見つけたらメモをして、バトルが始まれば自分と敵のために交互にサイコロを振って……!
非常に煩雑で面倒くさいですが、当時は画期的で、その作業自体も含めてとても楽しかったんですね。

にゃんたんのゲームブック (ポプラ社の小さな童話―にゃんたんシリーズ)
- 作者: 巻左千夫,岡田日出子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 1987/02
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
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↑「にゃんたん」は文章の代わりに漫画を、戦闘シーンの代わりに迷路やなぞなぞを盛り込んで児童向けに制作されました。

人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)
- 作者: SCRAP
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2012/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 81回
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↑最近日本で流行っているのがSCRAPの脱出ゲームブック。
これはリアルイベントをゲームブックとして派生させたものです。
上記のようにゲームブックはあらゆる媒体と親和性が高いのが特徴。
ただ、ゲームブックと言えば一番人気がピークだったのが火吹山の魔法使いがリリースされた1980年代だったため、その影響を受け
ゲームブックはサイコロや鉛筆が必要だ!
という意見が散見されるんです。
それも間違いとはいい切れませんが、それ以外のゲームブックもたくさんありますよ、ということなんですね。
ただ全てに共通するのは先に述べた
選択し続ける物語
です。
なので、筆者はゲームブックは何かと尋ねられると、そう答えることにしています。
(聞かれたことは一度もありませんが)
ゲームブックの歴史
では次に、雑にゲームブックの歴史を紐解いてみましょう。
- まずはCYOAが商用として世に初めてリリースされ
- それにTRPG要素を加えて書かれた「火吹山の魔法使い」が世界中でヒットし
- 日本では漫画を組み合わせた「にゃんたんのゲームブック」が流行り
- ファミコンと共にゲームブックはブームとなり
- 一度は下火になって
- 最近日本ではリアル脱出イベントから派生した脱出ゲームブックが主流
という流れです。
で、今は媒体が紙から電子へと移行しています。
往年の名作を電子書籍で復活させるという動きもあります。
アプリでゲームブックを制作するという動きも加速しています。
人気があるのはLifelineシリーズです。
あと、世界に目を広げれば、イギリスにゲームブック投稿サイトがあります。
そして、あらゆるゲームブックやインタラクティブフィクションのデータベースサイトもあります。
猫も杓子もゲームブックと言うわけではありませんが、世界的には混々と制作される流れが続いています。
まとめ
ここまで説明しました通り、ゲームブックは身近で、かなり自由な媒体です。
紙媒体でもいいし、電子媒体でもアプリでもいい。
漫画やイベントと組み合わせてもいい。
音楽や洗練されたイラストを挿入してもいい。
ゲームブック作成に関しては使いやすいツールもあります。
でも紙と鉛筆さえあれば制作することも可能ですよ。
ぜひ制作してゲームブック投稿サイトに投稿してくださいな。
以上、北海道からでした。