リビングザ・ゲームを視聴。一見華やかなプロゲーマーの葛藤のドキュメンタリー。よりゲーム大会に夢中になれる映画です。
こんにちは。
さあ、選択肢を創りましょう。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
いつになるかはわかりませんが、そのうちリニューアルします。
さて在京中の筆者、昨夜はオサレな街に繰り出しました。
表参道です。
レンタル彼女とデートと言ったようなときめきはなく、ただ一人寂しく孤独のグルメならぬ孤独の映画鑑賞でした。
その時の模様を報告します。
目次
その映画はこちら。
リビングザ・ゲーム
↑ごらんのとおり、ももちさんやウメハラさんを始め、チョコブランカさん、ジャスティンウオンさん、ゲーマービーさん、ルフィさんと言った第一線で活躍するプロゲーマーの物語です。
意外だったのがときどさんやふーどさん、Punkさん、インフィルティレーションさん、かずのこさんと言った方々には及んでいないところです。(ちらっと出る程度)
まあ取材のタイミングや人気とか、個人のハングリー性やドキュメンタリー性にフォーカスされてそうなったのでしょう。
例えばときどさんなんて有名進学校を経て東大出身のエリート。
テーマは「時代の寵児か社会のはみ出しものか」と言ったものなので、あえて外された感じがありますね。
なので他の方々を取材した続編も期待したいところです。
この映画、とても素晴らしいんですが筆者の住む北海道では視られないんですよ。
上映されていない。
なので半ば諦め、将来動画やDVDがリリースされたらようやく閲覧できるかなと思っていた矢先、「いま東京に住んでいるんだった」と思い返したら20時を過ぎていました。
ググると2018年5月11日の21時公演が最終日とあるではないですか!
見に行くか、それとも別の機会を待つか。
ゲームブックの二択みたいなもんですね。
筆者は一瞬考えたけど、街に繰り出すことにしました。
シアター・イメージフォーラム
劇場はこちら。
渋谷って言う割にはGoogle先生は表参道が最寄り駅と言う検索結果を出してきました。
このエントリ執筆している今確認すると、別にJR渋谷駅の方がわずかとはいえ近そうなのに……。
よっぽどそのほうが地方民には慣れている山手線で乗り換えもせず渋谷には行けたのですが、Google先生のおっしゃる通り地下鉄を乗り継いで表参道駅。
この街は本当にオシャレですね。
青山学院大学があるではないですか。
かっこいい。
ほどなく映画館に辿り着くと、受付の女性に「リビングオンザプレイヤー」といいかけてしまい……。
それはボン・ジョビ!と突っ込まれることもなく、筆者にかぶせて
リビングザ・ゲームですね!
と正してくれました。
時間ギリギリでトイレにも行きたいけれど先客がいて我慢し、なんとか本編に間に合いました。
プロ・ゲーマーという職業
テーマはプロ・ゲーマーと言う新しい職業に就いた猛者たちの葛藤を描いています。
社会のはみ出しものか
と煽り文句が踊るように、本当に順風満帆なものでは決してありません。
ウメハラさん
伝説やカリスマと呼ばれるウメハラさん。
彼の魅力は強い・勝っているだけではありません。
↑こちらのように、ゲーム業界ではベストゲームと称されるほどオーディエンスを没頭させ熱狂させ感動させるプレイがあるのです。
ウメハラさんは常に単純に勝つだけではなく観て面白いプレイを意識して実践しています。
その結果、このように著作や伝記的な漫画がリリースされ、人気作品になっています。
勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)
- 作者: 梅原大吾
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/10/26
- メディア: Kindle版
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【電子版】ウメハラ FIGHTING GAMERS!(1) (角川コミックス・エース)
- 作者: 西出ケンゴロー
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/12/26
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プロ・ゲーマーで著作まで出している人はこのエントリ執筆時点で他にときどさんくらいと思われます。
東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)
- 作者: ときど
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/10/03
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プロ格闘ゲーマーではウメハラさんを差し置いて語ることはできないでしょう。
排水の逆転劇で対戦したジャスティンウオン氏とは格闘ゲーム大会の最高峰と言われるEVOの黎明期からのライバルです。
14歳で世界チャンピオンになったそうですからね。
人気もダントツです。
例えば格闘ゲーム大会にはよく出てくるこのコスプレイヤーさんについて。
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— Rose Ma (@iamrosema) 2018年4月8日
このままではジャスティンが可哀想すぎるので誰かコラ作ってあげてください。 pic.twitter.com/cmzO8teSf2
— 最強名無しさん (@RyuUltra) 2017年7月17日
↑この差ってなんですか?
ジャスティンウオン氏にしてみれば、切ないですよね
そのウメハラさんもゲームから一度は離れ、介護の仕事に就いたこともありました。
それほどゲームに否定的な人が多く、世界チャンピオンでも認められない日々が続いたのです。
その辺りのことをじっくり語ってくれていますよ。
ももちさん
チョコブランカさんとカップルでゲーマーであったり、後輩育成の施設を構築したり、日本国内におけるプロゲーマーのライセンス制度について意義を唱えたり、多方面で活躍するももちさんも注視されています。
前述のウメハラさんとの違いにもがき、苦しむ様子が描かれています。
生活が不安定なので優勝賞金を入手できても貯金する堅実ぶり。
そして恋人との結婚や子供など……。
今回の映画ではその辺りの苦悩がよく伝わってきます。
練習のし過ぎで手首周りに巨大なペンだこならぬゲームだこをつくって。
オンライン対戦しているときは食事もあとにするほどストイックに打ち込みます。
ゲームは楽しいものではないのか?
もはやスポ根よろしく、兵どもと死闘を挑むために日々精進の生活を続けているのです。
チョコブランカさん
ももちさんのパートナーであるチョコブランカさんは日本初の女子プロゲーマーです。
実はそれはマーケット感覚で言えばある意味ウメハラさんと並ぶほど強いと筆者は感じています。
確かにゲーマーとしての技術はももちさんにも及ばないにせよ、女性でプロゲーマーというのはまだ珍しく、全女子ゲーマーのスポークスパーソンとしての役割を果たしている部分があります。
映画では触れられていないのですが、女性ゲーマーのグループP2Gを興したり、女性プロゲーマーとしてテレビに出たり。
ハンドルネームからおわかりの通り、格ゲーの「ブランカ」と言うキャラが好きで、よく使っています。
最新作のストリートファイターⅤでは、当初ブランカは選択できなかったのですが、つい最近になってキャラに加わりました。
I'll be back 😎✨ #BLANKA #COMEBACK #LOVE pic.twitter.com/NaQhC9vLre
— EchoFox|チョコブランカ (@chocoblanka) 2017年12月11日
↑とても喜んでいる様子 。
その一面を踏まえつつ、映画では見守る女性としてとてもいいアングルで写ってますよ。
強豪と対戦するももちさんの一挙手一投足に一緒に喜んだり、悲しんだり……。
落ち込んだりもしたけど私は元気です
ってどっかのアニメみたいですけど。
またドキュメンタリーならでは。
ももちさんがまさかの決勝戦でのトラブルに見舞われる。
本人たちはその経緯に納得していませんが、筆者としては興味深く閲覧しました。
まとめ
プロゲーマーにはまだ偏見があり温かく迎え入れられているとは言い難い職業です。
プロ一本ではなく今勤めている会社と両立する者、父が他界し恋人との結婚のために奮闘する者、貧しくて父親に反対されたけどゲームに夢中になり、ゲーム代を出してくれた祖母に恩返しをする者。
それでもこれが得意だし、ゲームプレイで人を熱狂させたり、或いは稼ぐことができるかもしれないと没頭するプレイヤーたち。
様々な想いが交錯します。
今は巨大になったEVOというゲーム大会。
その華やかな舞台の裏でストイックにゲームの技術を磨いたり、様々な活動をひしひしと続けるプレイヤーたちに畏敬の念を改めて感じました。
東京公演は終わりましたが、神奈川、山口、石川ではこれからですよ。
- 神奈川:横浜シネマリン 045-341-3180 5月12日(土)~5月25日(金)
- 山口:山口情報芸術センター[YCAM] 083-901-2222 5月18日(金)~5月20日(日)
- 石川:シネモンド 076-220-5008 5月26日(土)~6月1日(金)
是非劇場へ足をお運びください!
以上、東京からでした。