合法と非合法の狭間の違和感
廃棄食品横流のニュースが連日盛況である。
賞味期限の問題もあるし、業者の行為は犯罪である。
ただ、違和感を感じる。もったいなくないか?
筆者は道民であるが、北海道には一度潰れたとはいえ、小泉元首相も評価した話題の企業が存在した。
「木の城たいせつ」だ。毎日の様にCMを見ていた。
「もったいない」と言うフレーズが胸に刻まれたものである。
その心は日本人の心にも古くからあるもので、素晴らしいと賞賛されたものである。
実際先ほどの食品横流しは、この観点から見れば実は素晴らしいのではと言う向きもある。
その分岐点は合法か否かだ。
合法的に承諾を多方面に得ていれば批判どころか賞賛された可能性もあったのになぜそうならなかったのだろうか。
今回は合法と非合法の近そうで遠い狭間を見つめ直してみたい。
目次
マリファナ
マリファナや覚せい剤は非合法である。これらは所持してただけで罰せられる。
シンガポールで麻薬所持は死刑である。麻薬というものは被当事者とその周囲に甚大なる悪影響を及ぼすからである。
だか、マリファナは果たして有害か。
確かに有害であろう。だがそれは程度の問題だ。
酒だって度が過ぎれば死ぬし、水だって一気飲みすれば死亡したという事例もある。
アメリカでは一部の州でマリファナは合法とみなされる様になり、オランダでは全国で認められている。日本でも解禁すべきだと言う意見も多数ある。
現にタバコは認められている。あれも有毒には違いない。依存性もある。マリファナのほうがまだマシと言う人もいる。
だったら何でタバコは良くてマリファナはダメなのかって話になる。
そう言う議論に疑問を持たない人は思考停止だと思う。
覚せい剤
もう一つの麻薬、覚せい剤。確かにこいつはヤバイ。依存性が半端ない。幻覚幻聴、様々な悪影響も大きい。
あまりの依存性の高さに、中毒者は自力では止められず、愛するものを蹴落としてまで入手に走る様にもなる。
筆者は覚せい剤を見た事も非合法な入手ルートも知らないが、夜回り先生の著作を多数読んだことで、ある程度その凄まじさは想像はできる。
こいつとは本当に決別した方がいい。
治療薬?
その覚せい剤は実は合法的に入手できる。普通に医者に処方して貰えば治療の一環とみなされる。しかもその方法、単に「自分が発達障害です」って言うだけで良いのである。
コンサータやリタリンは、一見可愛らしい響きを持っているが、成分は覚せい剤とほぼ同等である。
これが健常者には麻薬として働くが発達障害の人には多動性を抑えたりや倦怠感を振りほどく薬として処方されるのである。
(そんなに人間の思惑通り好都合に、単なる薬が機能するとは到底思えない)
で、発達障害かどうかを診断されるのには小難しい精神障害の診断と統計マニュアルもあるにはあるのだが、医者は患者を迎い入れたいし、診察を受けるものも自身の社会非適合性を緩和したいがために両者の思惑が一致し、単なる問診程度のもので「あなたは発達障害者です」と言うお墨付きを貰える。
なので薬をやりたい人は精神科に行って、私発達障害だと思うんです、と言えばいいのである。(皮肉ですよ。お勧めしません)
事前に予習すれば良いではないか。発達障害の情報はネットに溢れている。どんな質問があってどの選択肢を選べば高得点がえられるかは学校の勉強で皆さん幼い頃から慣れ親しんだはずである。ゲームをクリアするよりよほど簡単だ。(何度も言いますが皮肉ですよ)
ここに筆者は合法と非合法の狭間に驚くのである。
覚せい剤で捕まった有名人が転落するゴシップは事欠かない。
モノは多少違うのかもしれないけれどコンサータやリタリンなら手に入るのである。しかも健康保険適用で医者に健康状態までモニタリングしてもらえるオプション付きだ。
さらに特典もある。具体的に書き記すことは控えるが自称難聴のミュージシャンを思い浮かれべば想像がつくのではなかろうか。(耳にタコですが皮肉です。ダメ絶対)
合法か非合法かと言うことよりも、もっと着目すべき基準が必要である。
まとめ
筆者は発達障害の治療に覚せい剤同等の薬を服用すべきではないと思うし、発達障害自体病気ではないと思っている。(そもそも治療する必要が無い)
単なる多様性である。出来ないことは極力避け、自分の得意分野に注力すれば良いだけである。
そしてこの世にタバコがあるくらいなのだからマリファナを合法化して産業を育成したほうが良い考えている。無論適切な法律や管理は必要だ。
廃棄食品も、実はもったいないのである。合法的に運用し、廃棄する人もそれを転売する人も、消費者もみんなに利益のある仕組みづくりをすべきではないか。無責任に今回の業者を非難する報道だけでは、せいぜい傾いた出版社の延命策にしかならない。
合法と非合法の違いとは何だろうか。連日ニュースを見てそう思う。