代々木丈太郎の何だか良く判らないブログ

主にゲームブックについて語ります。他、北海道ネタ、ホリエモン、雑談など

イケハヤさんのテンプレート使ってみます。「まだ紙で消耗してるの?」ゲームブックはツールを使ったら制作側もユーザーも楽ですよ。

こんにちは。

ゲームブック投稿サイトの管理者です。

ゲームブックは紙媒体の書籍がルーツと言うこともあって、紙に拘る方も多いです。

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筆者も100%紙を否定したいわけではありません。

「紙がいい!」と言うユーザーが多いのも事実です。

ただ「データを閲覧する」と言う用途であれば電子書籍のほうが優れていますし、ゲームブックにおいては更に一歩進んでツールでの提供のほうが便利です。

それは制作側、ユーザー側どちらにも影響します。

多分イケハヤさんがゲームブック業界をみたら

まだ紙で消耗してるの?

って仰ると思います。(筆者の想像です)

なのでタイトルで煽ってみました。(失礼しました)

今回このテーマに言及してみたいと思います。

 

目次

紙はプロダクト

これだけネットが普及した今、紙媒体はプロダクト(製品)です。

つまり紙ならではの付加価値が必要です。

電子媒体のほうが入手が簡単で、輸送コストが無料だからです。

筆者は道民ですが北海道で紙の同人ゲームブック入手する場合ってどれだけ日にちと送料がかかるかご存じですか?

あと誤植が発覚した場合の修正も容易で、印刷代、製本代コストが削減でき、紙代がかからないのが一番のメリットです。

実は紙代って高いんですよ。

印刷業界に居たからその辺の事は無駄に詳しいです。

電子ではかからないコストを上乗せして、紙はどう付加価値をつけるか?

  • 眺めていて嬉しい
  • 楽しんだ記憶を思い浮かべたい
  • 世界観を置いておきたい
  • 何度でも触れたい

と言う楽しみを提供できるかどうかだと思います。

つまり「モノ」としての価値が有るかどうか。

例えば海外のゲームブックで復刻版発行での成功例は豪華版が多いです。

www.kickstarter.com

↑このKickstarterでファンドに成功したのは昔のゲームブックのコレクターズエディションを出すという内容。

作家のインタビューや、デスクトップの壁紙などのリターンが盛り込まれています。

なので日本でやる場合、「火吹山」などの名作ゲームブックを豪華版で、イアン・リビングストン先生やスティーブ・ジャクソンUK先生らの紙上インタビューを掲載すると言った形であれば有益だと思います。

ただ……。

その場合肝心のプレイする場面では面倒くさそうですけどね。

そんな豪華なハードカバーでペラペラ捲るのってやりにくそうだし書籍が傷んじゃうのって嫌ですよね。

だから実のところそれを使ってゲームをするという事はなくて、

昔遊んで楽しかった!

と言う記憶を美しく蘇らせてくれる価値と言う状況で紙媒体は威力を発揮します。

そのため紙媒体は全く新しい作品には大変不利かと思います。

ツールが最適

現状では販売マーケットが皆無なのでツールで提供されるゲームブックが少ない状況ですが、純粋にゲームブックを楽しむならツールです。

再度強調しますが、それは制作側もユーザー側もです。

まず選択肢を選んで次のパラグラフに移動するというのが楽というのはご想像頂けるかと思います。

そしてゲームブックを煩わしくしているのはフラグ管理です。

イベント発生毎にアドベンチャーシートに書き綴り、パラグラフ移動先でひたすらチェックして、指示通りの作業をする……。

これ、ユーザーは「この作業が楽しい」と「面倒くさい」の狭間に立たされていると思いますが、実は作成者側も面倒くさいんですよ。

細かくチェックしないとバグに繋がりますし、ユーザーがどの条件を満たしてどう移動させるかというのが大変なのです。

フラグ管理は単純に

Aと言うアイテムを入手してればBへ行け。さもなくばCへ行け

と言う表記をすれば楽にはなりますがユーザーからしてみれば

ああ、Bへ行くにはAが必要なんだな、Bに行くのが重要なんだな

とバレてしまいますよ。

ばれない工夫を施すのに頭を悩ませます。

その点ツールであれば変数と条件文を使い

  • Bへ行け
  • Cへ行け

と言う表記を、ユーザーが満たした条件によって表示を変えられます。

Aを持っているユーザーには「Bへ行け」と言うメッセージのみを、持ってないユーザーには「Cへ行け」と言うメッセージのみ表示できます。

この違いです。

動的な表示ができるんです。

ツールによってはユーザの名前を入力させることが出来、登場人物がユーザーの名前を語りかけてくるという施策も出来ます。

まとめ

ただ前述のようにツールで提供する場がありません。

現状では電子書籍、販売チャネルとしては幻想迷宮書店さんが一番かと思います。

ゲームブックを作って売ってみたいと言う方は幻想迷宮書店さんに持ち込みをされるといいと思います。

筆者も持ち込んでみました。

ダメ出しを貰いましたが、熱心に精読して頂けたことが伺えますし、大変貴重なアドバイスばかりなので今後の制作活動に大変役立ちますよ。

そしてもし不採用になっても筆者の開催するゲームブック投稿サイトに掲載くらいはできます。(原稿料とか出ませんけど)

なので制作して頂けると非情に嬉しいです。

筆者としてはゲームブック作成のみならず、ゲームブックでのマネタイズや、販売チャネルの開拓なども行っていきたいと考えております。

それは紙媒体では大変むずかしいし、斜陽で遠回りです。

 

以上、北海道からでした。

 

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