eゲームブックのマーケットサイトは、色々なツールでのeゲームブックを展開できれば良いと考えています。例えば…。
こんにちは。
さあ、選択肢を紡ぎましょう。
そしてサイトで販売してみましょう。
eゲームブックマーケットサイトの管理者です。
現在そのサイトではTwineとAXMA Story Makerで作成したeゲームブックを取り扱うことができます。
どちらも小説版のeゲームブックを作るのに適したツールです。
少し工夫すれば(画像をはてなフォトライフなどに保存して参照させるなどして)漫画版のeゲームブックだって作れます。
しかし、今流行りの会話形のeゲームブックは作るのが困難です。
代表例はこちら。
↑このように主人公とメッセージアプリで会話をしながら物語を進めてミッションをクリアするというゲームになっています。
今後はそういったeゲームブックも展開できるといいなと思っており、そのことについて触れていきたいと思います。
目次
難点はツール
実は上記に挙げた会話形のeゲームブック(個人的にはゲームチャットと表現したい)はほぼチャットボットなんですよ。
ユーザーからの意見に対して適切な分岐をしたり返答したり、ユーザーから情報を聞き出したりするのがチャットボット。
それに物語を加えたものが(乱暴に言うと)ゲームチャットなんです。
チャットボットはFAQやオーダーを取ると言った、数多くのお客に対して同じようなことを処理させるのに採用する大企業も増えていますね。
機械的に空欄に文字や数字を入力するよりも、会話をしながらのほうがお客もやりやすいという点と、企業側も自動化してコストや負担を大幅に軽減できるという双方メリットがあります。
なのでツールは山程ありますよ。
数え切れないほどに。
ところが、です。
その殆どが有料なんですよね。
一部無料のプランがあったりもしますが、制限が多すぎて実用には耐えません。
例えば筆者のeゲームブックマーケットサイトに投稿するなら有料のプランをずーっと継続しておかないとなりません。
作品がその有料プランで支払う以上に売れてくれればいいですけど、そこまでまだマーケットが成熟していませんからね。
これから徐々に盛り上げていく部分ですので現実的には厳しいですね。
landbot.io
いろいろツールが有る中で、惜しかったのがlandbot.io。
日本語非対応で英語版しかありませんが、平易な英語でUIもわかりやすくなっています。
↑このように、パラグラフの遷移も矢印でわかりやすいし、有料版は条件分岐もできます。
↑更に凄いのは、読者がどの選択肢を選んだかを記憶してくれるのです。
これにより、
全然選ばれない選択肢があるんだな、
とか
それならバランスを調整しようかな
とか
選択肢を変えてみようかな
など、それこそ作品制作に選択肢の幅が出てくるのです。
landbot.ioの料金プランは一番安いもので月々10ユーロ。
10ユーロが1200円だとすると、600円の作品をリリースするとして、ロイヤリティ50%なので月に4本が損益分岐点。
週に1作品売れたらいいのですが、永続的にlandbot.ioを契約していただかないと、読者は買った作品を読めなくなる事態に陥ります。
永続ライセンスが用意してもらえるといいのですが、サーバー代も込なので致し方無いと。
それでも他のチャットボットサービスと比べると、格段の安さなのです。
サービスによっては月にウン万とかザラですからね。
eゲームブックの可能性
先に触れた、読者の足跡が可視化され、作者側が把握できる機能。
そうなれば動的な選択肢も作ることが出来るんではないかと。
つまり、幾人もの読者が選んだ選択肢の多数決を計算し、その後訪れる読者は少数派の方をクリアできる選択肢に変更する、と言った挙動をさせるとか。
するとどちらを選ぶべきか、本当に分からなくなり、読者参加型の運試しみたいなことが出来るかな、と思ったりします。
その辺の情報がSNSなどで拡散されるとまた面白いと思うんですよね。
ま、何を言っているのか自分でも分かりませんが、何となくとてつもない可能性があるなと信じています。
あとは選択肢やパラグラフを読者が継ぎ足していく、ということが出来るともっと面白いですね。
ダンジョンで一コマ増やすとか。
まるで七夕で訪れた人が願い事を括り付けていくかのように。
あとから訪れた人が、他の人の夢を見て「こんな夢があるんだな」「叶うといいね」と言う緩やかな結び付きがあるように、読者同士のつながりを紡ぐのも電子媒体なら可能です。
まだまだシステムが全然追いつきませんけどね……。
まとめ
そんな感じで、eゲームブックならでは可能な仕組みを盛り込んでいきたいと思っております。
そのためには皆さんのご来店、ご投稿、ご販売、お買い上げをお待ちしております。
以上、北海道からでした。